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アニメ感想まとめ

とりあえず、秋から始まったアニメは終わったものも多いですし、これらについ軽くまとめを。対象は主に在京キー局地上波&Gyaoでの無料配信のものです。

機動戦士ガンダムOO

評価:A
作画を含め、なんだかんだ言って、さすがというところを見せつけていますね。前期と比べると、イノベイターアロウズという明確な敵が出てきたことで、話の構図が分かりやすくなったのが大きいでしょうか。戦闘場面も、戦術含めよく考えられている部分が多い(合理的・現実的かどうかはともかく)ですし、よくできていると思います。懸念材料があるとすれば、相変わらず多すぎる登場人物&人間関係。願わくば、前期の最後みたいなデウス・エクス・マキナ的な結末にならないでほしいものです。

ワンナウツ

評価:B-
第1話〜第2話あたりはナレーションが過剰すぎてどうなることかと思いましたが、それも徐々に落ち着き、一方で野球ルールの裏をかく頭脳戦に面白みが出てきました。慣れてきたとはいえ、相変わらずナレーションが過剰気味なのと、話が見え透いているあたりが減点対象でしょうか。あ、それと登場人物が野郎ばかりなのと(ぉ

魍魎の匣

評価:C
作画は文句なくきれいですし、あの長大な原作をよくぞ…という努力のあとは感じるのですけど、いかんせん相手が悪かったですね。あらすじの表面をなぞっただけに終わってしまい、各登場人物の心理・心情を描写する余裕はなかった感じです。こちらは我慢できずに途中で原作を読んでしまったので、話の展開になんとかついていけましたが、初見だと加奈子や頼子、陽子や久保の行動の原因がほとんど分からないのじゃないかと。そもそも、読み返しができる書籍と違って、一方的に流れていってしまうアニメは、この手の重厚な推理小説にはそもそも向かないメディアなのでしょう。

テイルズ・オブ・ジ・アビス

評価:A
ゲーム原作だし、第1話の冒頭に設定をナレーションで延々と流すという愚を冒したんで正直侮っていたんですが、なかなかどうして、主人公の成長の過程を真正面から描いた骨太の作品です。なるほど、ゲームが人気あるのも頷けます。作画や演出が総じて丁寧なのも好印象。ある意味、王道を行っていると言ってよいでしょう。不安があるとすれば、原作がゲームなだけに、唐突に世界の悪の根源だの魔王だのという訳の分からないものと戦う羽目になりやしないかという点ですが…(^^;

とらドラ!

評価:A+
今シーズン、一番のうれしい誤算といえばこれ。始まる前はただの学園ラブコメだろうと思ってスルーするつもりですらいたんですが…繊細な心理描写にすっかりやられました。表面的にも、シリアスな部分とコミカルな部分との配合具合が絶妙で面白いんですが、各キャラクターの発する言葉や態度の裏に、ちゃんと一貫した心理的裏づけが感じられて、説得力がものすごく大きいんですよね。これは原作者の力も大きいんでしょうけど、それをきっちり生かしきるアニメスタッフの力量も相当なもの。このまま頑張ってほしいものです。

ヒャッコ

評価:D(視聴中止)
原作は、コマ間ににじむ「ゆったり感」というか、空気が魅力の1つなんですが、アニメではどうしてもこれは生かしきれませんでしたね。しかも、短い原作を30分の尺に無理やり引き伸ばしたため、間延びした感じが強く。元々が爆笑を誘うような作品ではないだけに、テンポが悪くなるとダレた感じだけが強くなり、面白さが感じられなくなってしまいます。とにかく、アニメ向きの作品ではなかったということに尽きるのではないでしょうか。1話5〜10分程度のショートアニメなら、まだ何とかなったような気もしますが…。

夜桜四重奏

評価:E(視聴中止)
心理描写も中途半端なら、バトルも間延びしていて中途半端。結局、何を描きたいのかがさっぱり伝わってきませんでした。第1話冒頭の説明ナレーションも萎えましたし、同じく第1話最後のオマケも、完全に内輪ネタになっていて原作未読の視聴者は置いてけぼり。残念ながら評価は厳しくせざるをえないでしょう。

黒執事

評価:C
コミカルな部分の織り交ぜ具合も総じて良く、楽しく見られるのは確かなのですが…おそらくアニメオリジナルのエピソードの回でしょうか、スタッフの悪乗りが過ぎてキャラクターのイメージを壊しすぎる部分が散見されるのが残念なところ。それ以外は、突出して面白いというわけではありませんが、結構安定していると思います。

鉄のラインバレル

評価:B
主人公のイタさが際立った序盤でしたが、これが強烈な個性となっていたのは確か。親友を亡くし、組織に入ってしまった最近は、逆に物足りないように感じるのですからなんとも…(^^; ロボットアニメとして肝心な戦闘シーンもまずまず頑張っていますし、総じて悪くない出来だと思います。やや過剰気味な「サービス」がかえって興を削ぐようなことにならないかが心配ですが…。あとはエヴァの亜流っぽい印象をどこまでぬぐえるかでしょうか。無駄に謎をちりばめるような愚は冒してほしくないものです。

とある魔術の禁書目録

評価:C
期待していたタイトルではあるんですが…現時点では正直微妙。主人公が記憶喪失だったり、ヒロインのインデックスが10万3000冊の魔道書を記憶してることなどの設定が、以降のエピソードでほとんど生かされていないのがなんとももったいない感じ。わざわざ特異な設定をしているのだから、それを生かしてほしいものです。キャラクターが各章で使い捨て気味なのも気になるところ。また、主人公の持つ能力が最初からほとんど無敵に近いので、バトルが大味になりがちなのも欠点でしょうか(最後は全部右手で解決、みたいな)。インデックスがかわいいので許す…といっても、その肝心のヒロインの出番が少ないのでは…ねぇ(^^;



再就職したことや、弁理士の勉強のこともあり、今後は視聴本数は相当に減りそうです。まともに見られるのはせいぜいガンダムくらいかなぁ…?