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秋葉原通り魔事件 〜 人生はリセットできない

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/ea/27/
かの事件に対する論評は随所で見てきましたが、ここまでひどいのは…というか、論評にすらなっていませんね、これは。自分が理解不能であるものを「異常」と決め付けるのは、特に世代をまたげばしばしば起こることではありますが、個人サイトならいざ知らず、コラムの形とはいえ日経BP社というマスコミメディアのサイトが堂々と掲載してしまうのはいかがなものかと。

日本では米国ほどシューティングゲームが盛んではないようだが、相手が仮にモンスターといえども、小学生の時代から相手を殺すゲームを続けていたら、人殺し感覚を学習してしまうと思う。

どうやら筆者は、ハーバード大が行った調査のことをご存じないようですね。もちろん、この結果のみをもって「ゲームに心理的悪影響はない」と言えるものではないですが、逆に、それと同程度以上に「ゲームには心理的悪影響がある」とも言えないのではないでしょうか。
さらに言えば「相手を殺す」のが他者を傷つけることに直結するのなら、子供のころ散々虫を殺して遊んでいた者の立場は…?また、毎週放送されているサスペンスもののドラマや勧善懲悪ものの時代劇などはどうなるんでしょう?筆者だって、まさかTVも見なければ虫を殺したこともない聖人君子だったわけでもないでしょうに。