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「iPod課金」は「文化を守るため」――権利者団体が「Culture First」発表

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0801/15/news117.html
えぇと…どこからツッこんだらいいのやら( ̄w ̄;ゞ 少なくとも、経済活動と文化活動を対立するものであるとして喧伝するのはおかしいでしょう。芸術家とはいえども霧や霞を食って生きているわけじゃあるまいし。補償金制度自体、経済活動の枠組みの中で機能しているのだということを分かるべきです。また、時代は決して元には戻りません。状況が変化している以上、現在の「補償金」という形に闇雲にしがみつくのではなく、新しい枠組み*1を模索すべきでしょう。少なくとも機器ベースでの補償金は、PCのように多目的のものに課金した場合、複製用途に利用していない人にとっては根拠のない金額を払わされることになりますし、また、新しい機器が登場した場合、それを課金対象にするかどうかでまたもめるのは必定です。あまり利口な方法とは思えません。
これだけコンテンツの流通が世界規模で活発になっているんですから、機器ベースではなくコンテンツベースでうまく課金していく方法を確立できれば、相当な利益が上がるはず。まぁ、実際のところそれが一番難しいんですが…それこそコペルニクス的転回が必要な場面かもしれませんね。それこそ、いっそコピーフリーにしてしまってコンテンツを使いやすくし、不正コピーが出回るにせよ、トータルでの需要を増やすとか。

*1:もちろん、その中には補償金対象の拡大という選択肢ももちろんあるでしょうけど