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温暖化防止も米国流

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070129-00000028-san-int
いかにもアメリカらしい大胆さというか乱暴さというか…(^^; それはともかく、宇宙に反射鏡を置いたり大気上層にダストを撒いたりというのは、いわゆる「気候改造」の範疇に入る話ですな*1。これって、実際に行った場合の影響の予測が事実上不可能&取り返しのつかない事態を引き起こす可能性があるってことで、ほとんどタブーに近い分野なのですが…。困難は伴うでしょうけど、なんとか二酸化炭素を減らす努力をするのが筋だと思います。

*1:手元にある「なぜ地球は人が住める星になったか」(W.S.ブロッカー著 講談社ブルーバックス)という本に、ちょうどこれについての試算が載っています。古いデータですが、あるアメリカの学者の試算によれば、二酸化炭素濃度が2倍になった場合の温室効果を打ち消すには、毎年3500万トンの亜硫酸ガスを成層圏に運び入れればよいとのこと(亜硫酸ガスはエアロゾルとなって太陽からの入射光を反射します)。で、この亜硫酸ガスの値段が150億ドル、ボーイング747成層圏まで運び込むとして輸送費が150億ドル、計300億ドルで実現可能とのことです。数千億ドルに上るアメリカの国防予算と比べれば、決して非現実的な額ではないというあたりが怖いところです。