http://nikkeibp.jp/sj2005/report/32/
国内でも鶏の大量死を引き起こしたことで記憶に新しい鳥インフルエンザですが、これのウィルスが変異を起こしてヒトに感染するようになることが、最近懸念されています。
ヒトの体には、過去に感染したことのある病原体を効果的に撃退するシステムが備わっていますが、相手が新しい変異ウィルスである場合、過去に感染したヒトなんていないわけですから、世界的な大流行(パンデミック)が引き起こされかねません。
というわけで、各国とも抗ウィルス薬の備蓄に乗り出したようです。アメリカは71億ドルの予算で4000万人分の抗ウィルス薬と2000万人分のワクチンを国家備蓄する方針のようですし、日本も今後5年間で2500万人分の抗ウィルス薬を備蓄する予定を打ち出しました。ただし日本の場合、そのうち2000万人分は民間の在庫をアテにしているという状況で、いかにも頼りないです(11/4付け朝日新聞社説)。まぁ、なんでもかんでも国が抱え込めばいいというものでもないでしょうけど…(^^;
ついでに、AIDS治療薬などですでに問題になっている南北格差も心配なところで、全世界的な取り組みが必要ではないでしょうか。