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3か月ぶりの出撃 その2

先の週末、金曜日の顛末は先日書いたとおりですが、なにしろ3か月ぶりの貴重な撮影機会ですから、翌土曜日も出撃してきました。


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この日は、母の介護を父にお願いして夕方には公園に到着。機材を展開して薄明終了を待ちます。


……と、近所の町内会の催しでしょうか?数家族が公園で花火の準備を。そこで、彼らに声かけして、薄明終了までの間、AZ-GTi+MAK127SPで土星木星を見てもらうことにしました。準備も何もない即席のプチ観望会でしたが、親御さん含めてかなり盛り上がってくれたのはなにより。元々こういう使い方も想定していましたが、やっぱり手軽な機材はこういう時に便利です。


ちなみにMAK127SPの見え味についてですが、期待以上によく見えます。詳しいレビューは後日書こうと思いますが、木星の縞や大赤斑、土星本体の縞やカッシーニの空隙などもしっかりと確認できて、口径なりの見え味といった感じ。付属してたSUPER25およびSUPER10なる怪しげなアイピースも、意外や意外。普通にちゃんとよく見えます。レンズを含め総プラスチック製で、モノのグレードとしては完全に玩具レベルなのですが、ここまで見えてしまうと正直ちょっと複雑です(^^;


もっとも弱点もあって、実質的な中央遮蔽の大きさから予想されるとおり、コントラストはやや低めな印象です。惑星の模様も屈折鏡筒のような明快さはなく、見つめているとじわじわと見えてくる感じ。反射系鏡筒特有の見え方です。また、焦点距離が長いこともあってか、AZ-GTiだとピント調節ノブに触れるだけでかなり揺れ、ピント合わせは結構大変です。カウンターウェイトなどを取り付ければ多少マシになるかもしれませんが、過剰な期待は禁物です。


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天文薄明が終了し、花火をやっていた面々も引き上げたところで、この夜の撮影を開始します。最初に狙うはいて座の散光星雲M8, M20&散開星団M21。定番の構図で、この界隈は望遠鏡を買って間もない2012年5月、および2015年8月にも撮影しています*1


とはいえ、これも先日のM27同様、撮影方法が現在と違いますし、処理の腕も多少は上がっているはず。もう少し写ってくれてもよさそうな気がします。しかし一方で、LED照明の普及によって、光害成分は従来型の光害カットフィルターではカットしきれなくなってきており、低空の対象にとってはより厳しい条件になっています。このあたりのせめぎあいがどう出るでしょうか……?


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なお、今回は以前のアンタレス付近撮影の経験を生かして、衝立を用意しました。スチレンボードに植毛紙を貼ったものを、有り合わせのパーツで三脚に固定したものですが、一応これでLED照明からの直射光は遮ることができます。とりあえずは効果があったようなので、低空の対象を撮影する際の必須装備になりそうです。



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撮影条件はISO100, 1コマ当たり10分露出で。光学系はミニボーグ60ED+マルチフラットナー1.08×DG(F6.3)なので、天体の高度がもっと高ければ15分やそこいらは露出をかけられるのですが、撮って出しでこのありさま。光害の激烈さもあって今回はこの条件で断念です。


今まで、メインの光害カットフィルターはIDASのLPS-P2を使ってきていたのですが、そろそろLPS-D2やNGS1に変える潮時でしょうか……?


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夜半からは、鏡筒をミニボーグ60EDから55FLに変えて、今度は北アメリカ星雲狙いです。こちらも2014年5月2016年6月と撮影を行っていますが、淡いこともあって今一つ冴えない写りでした。明るい光学系とNB1フィルターの投入でここを乗り越えたいところです。


ところがここで、55FL用のバーティノフマスクを家に忘れてきたことが発覚。仕方がないので、BackyardEOSに表示されるFWHMの値を指標にピントを合わせます。本来は15~20μmのオーダーでピントを合わせなければならないものなので、はたしてちゃんとピントを合わせることができるのかどうか、非常に心配です。



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撮って出しはこんな感じ。こちらではNebula Booster NB1フィルターを使っているため背景が上がりづらく、ISO100の20分まで露出を伸ばしています。そのおかげか、星雲の明るい部分はこの時点ですでに視認できます。星像の周りにハロが出てないことから、幸いピントのずれはなさそうです。


ここから天文薄明の始まる午前3時ごろまで撮影して撤収です。夜明け前には、頭上高くにカシオペヤ座が、東の空にはぎょしゃ座やおうし座が昇ってきていて、季節の進みの速さを感じます。ちなみに、カシオペヤ座のW字がすべて見えていたことから考えると、この夜の最微等級は3.5等くらいあったようです。この季節のこの場所にしては、まずまずいい条件だったのではないかと思います。



帰宅後、ダークフレームやフラットフレームを確保し、処理に入ります。


まずはM8, M20 & M21ですが、さすがに低空だけに光害の影響が酷く、カブリの除去はかなりの難物。おまけにM8周辺には淡いガスも広がっていて、下手に処理すると、それらも巻き添えを食らって消えてしまいそうです。


それでも慎重に操作して……出てきた結果がこちら。



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2019年8月3日 ミニボーグ60ED+マルチフラットナー 1.08×DG(D60mm, f378mm) SXP赤道儀
Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3, ISO100, 露出600秒×12コマ, IDAS/SEO LPS-P2-FF使用
ペンシルボーグ(D25mm, f175mm)+ASI120MM+PHD2によるオートガイド
ステライメージVer.7.1eほかで画像処理

露出時間を多めにかけたかいもあってか、以前よりも、淡い部分が比較的よく写ってくれました。三裂星雲M20の青い反射星雲も鮮やかです。ここまで写ってくれるのなら、より短焦点のレンズを使えば、M20の西側にある「猫の手」と俗称される領域も捉えられるかもしれません。



もう一方の北アメリカ星雲の方ですが、こちらはフィルターが強力で光害カブリの影響はほとんどないものの、絶対的な光量が大きく減衰するせいで、思ったほどにはコントラストが高くありません。それでもカブリがないだけ処理ははるかに楽で、気を使ったのはせいぜいR, G, Bの色別にフラット補正を行ったくらい。これも普段からやっている操作なのでそれほど負担は感じません。


そうして出てきた結果がこれ。



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2019年8月4日 ミニボーグ55FL+レデューサー0.8×DGQ55(D55mm, f200mm) SXP赤道儀
Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3, ISO100, 露出1200秒×12コマ, IDAS Nebula Booster NB1使用
ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm)+ASI120MM+PHD2によるオートガイド
ステライメージVer.7.1eほかで画像処理

さすがに激しく荒れてますが、北アメリカ星雲と隣のペリカン星雲の全景がしっかり見えています。また、周辺にも淡いガスが漂っていて、想像以上の大きな広がりがあることが分かります。


ちなみに、上のM8, M20 & M21も北アメリカ星雲もそうですが、天の川のど真ん中にあるため微光星が多く、星雲を強調しようとすると星まで巻き添えを食って星像が肥大したりしがちです。今回はStarNet++を用いて「星消し画像」と「星のみ画像」を作成し、これらを加工、組み合わせることで「星雲のみ」を選択範囲とするマスクを作成、利用しています。作成に時間はかかりますが、精度もかなり高く、予想通り非常に使い出のあるツールです。

*1:なお、2015年のものは後日処理しなおしています。https://urbansky.sakura.ne.jp/gallery/M8-20-21_150809.html

3か月ぶりの出撃

長かった梅雨が明け、ようやく新月・快晴・週末がうまく重なってくれる日が来てくれました。そこで、金曜の夜、家事を終えた10時半ごろからいつもの公園に向かいました。


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この夜の狙いは、こぎつね座の惑星状星雲「亜鈴状星雲」ことM27。2013年2014年と撮っている対象ですが、当時はまだデジカメの感度と露出時間、光害との関係などに気づいていない時期でしたし、写りに不満があったのも事実。また、先に購入したIDASのNebula Booster NB1フィルターの効果を再確認したいという意味もありました。


さらに、なにしろ5月にアンタレス周辺を撮影して以来、実に3か月ぶりの撮影ですから、リハビリがてらに、組しやすい惑星状星雲を狙った次第。


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比較的淡いところも写ることを期待して、露出はISO100の15分としましたが、撮影し始めてみるとさすがは「準ナローバンド」とでもいうべきNB1フィルター。いつもなら容赦なくガンガン上がってくる背景レベルが、まったく上がってきません。撮って出しでこれなので、その威力には目を見張ります。


夜半から撮影を開始して、天文薄明の始まる3時ごろまでに12コマを確保して撮影終了です。


帰宅後、ダークフレームとフラットフレームを撮影し、これらを用いて処理を進めた結果、出てきたのがこちら。


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2019年8月3日 ED103S+SDフラットナーHD(D103mm, f811mm) SXP赤道儀
Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3, ISO100, 露出900秒×12コマ, IDAS Nebula Booster NB1使用
ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm)+ASI120MM+PHD2によるオートガイド
ステライメージVer.7.1eほかで画像処理、中心部をトリミング

今回は、撮って出しの段階で被写体がよく写っていたので、あまり無茶な強調はしていません。デジタル現像の段階で色彩強調を行ったのと、StarNet++を用いて作成した星雲マスクでシャープネス処理を行う範囲を限定したくらいでしょうか。いつもこれくらい楽だったらいいのですけど……(^^;


それにしても、NB1フィルターの効果は絶大です。効果のほどは分かっていたつもりでしたが、ここまでコントラスト高く惑星状星雲を描くことができるとは思いませんでした。系外銀河や反射星雲でない限り、使いではかなりありそうです。

Sky-Watcher MAK127SP簡易レビュー(外観編)

先日、関東地方もようやく梅雨が明けましたが、今年の天気はとにかく酷かったですね。特に東京都心では65年ぶりの新記録となる「33日連続降水」を記録したとかで、とてもじゃないけど星を見たり撮ったりできる状況ではありませんでした。

こうも天気が悪いと、蠢きだすのは悪名高い「ポチリヌス菌」……。


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で、暑さにやられて気絶しているうちにポチッてしまいました。Sky-Watcherのマクストフカセグレン鏡筒、MAK127SPです。


導入目的としては、AZ-GTiに載せての月、惑星観望。今まで、AZ-GTiには主にミニボーグ60EDを載せていたのですが、像が良くても所詮は口径6cm。焦点距離が短め(350mm)なのも相まって、高倍率での惑星観望には厳しいものがありました。


一方、AZ-GTiには5kgという積載重量の上限があります。この範囲内でなるべく大口径を……となると、口径5インチクラスのシュミットカセグレン/マクストフカセグレンが候補として挙がってきます。架台に無理をさせれば口径6インチクラスも視野に入りますが、価格が上がる上に、重量も増えて手軽さが失われそう。6インチクラスで5kg以内というと、笠井トレーディングが取り扱うニュートン反射「ZINGARO-6」などという変わり種もありますが、外光を遮るシュラウドが販売終了になっている上に、鏡筒の性格がそもそも高倍率を求める趣旨に合いません。


というわけで、残った候補はセレストロンのシュミットカセグレンC5とSky-WatcherのマクストフカセグレンMAK127SP。ちなみに後者のMAK127SPは、その昔ビクセンがMC127Lとして一時期販売していたものと同じものと思われます。


スペックを見ると、口径は両者とも127mmですが、焦点距離は前者が1250mmのF9.84、後者が1500mmのF11.8と、MAK127SPの方が長く暗い仕様になっています。F値が暗いのは写真撮影においては不利ですが、収差補正については一般に有利に働きます。今回の場合、写真用途はほぼ考慮に入れていませんので、F値の暗さは問題になりません。


両者の価格差も気になるところで、C5の方がおおむね1万円以上高くなっています。もちろん、ファインダーが6×30(C5)と等倍のドットサイト(MAK127SP)など付属品の違いもあるのですが、例えばファインダーについていえば、自動導入架台を使う以上、アライメント時に1等星さえ導入できれば十分。アイピースも、手持ちのを使えばOKなので重視するポイントではありません。一方で、MAK127SPにはキャリングケースが付いていて、保管や持ち運びを含め、なにかと便利そうです。


……と、まぁ、こんなわけでMAK127SPの購入に至りました。価格はシュミットのサマーセール中ということもあり、税抜わずか35000円。球面ばかりで作りやすい光学系とはいえ、恐るべきコストパフォーマンスです。


外観など


この鏡筒については、比較的初心者向けということもあってか、まともなレビューをあまり目にしません。そこで、簡単にですが概観してみようかと思います。


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鏡筒は直径約144mm、長さ約370mm(接眼部含む)と非常にコンパクトです。重量はファインダーやアイピースを除いて約3.3kg。軽いので持ち運びや設営も楽々です。本体はSky-Watcherの鏡筒に共通の、ラメの入った黒色できれいに塗装されていて、眺める分にはなかなかきれいです。しかし、暗いところで使う機材が黒というのは視認性が悪く、個人的にはあまり感心しません。熱も吸収しやすいはずで、筒内気流が特に問題になりがちなマクストフカセグレンの色としてはあまり歓迎できないかな、というのが偽らざる感想です。


ファインダー台座は、接眼部から見て鏡筒の左側にあります。このレイアウトだと、AZ-GTiのような片持ち経緯台に載せた時にファインダーが下側に来てしまいますが、これは仕方がないでしょう。ちなみに、AZ-GTiの最新ファームウェアでは架台右側に鏡筒を載せることができるようになっているので、これを適用するとファインダーが上側にある状態で使用することが可能になります。


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鏡筒の下側にはビクセン規格のアリガタが。アリガタには1/4インチのいわゆるカメラネジが4カ所にあけられていて、カメラ三脚への取付も可能になっています。


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存在感たっぷりのメニスカスレンズ。副鏡はこのレンズの内側をメッキする形で形成されています。いわゆる「グレゴリー型」と呼ばれるタイプです。この構造のため、シュミットカセグレンにあるような光軸調整ネジはこちら側にはありません。


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なお、副鏡の直径はおよそ35mmほどなので、像のコントラストに影響を与える中央遮蔽率は35÷127×100=27.6%……と考えたくなるところです。しかし、上の写真でも見えている通り、副鏡の周囲には遮光のためにラッパ状のバッフルが設けられているため、実際のこの数字はもう少し大きくなります*1


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試しに、鏡筒を白い壁に向け、接眼部にカメラを押し当てて主鏡のシルエットを撮ってみると、副鏡の影はかなり大きく写ります。測ってみると、実質的な遮蔽率は40%近くありそうです。純粋な惑星観測用としては、遮蔽率は30%前後に収まっていることが望ましく、ここまで遮蔽率が大きいとコントラストに悪影響が出るのは避けられないかもしれません。


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鏡筒の後端には光軸調整ネジと思しきものが見られます。六角レンチで回転可能な、3本セット×2のネジ群です。ただ、本鏡筒のピント合わせは主鏡移動式なので、ニュートン式よろしく、このネジで主鏡の傾きを直接調整できるとも思えません。接眼部のスケアリングを取る、あるいはピント調節機構ごと主鏡を傾けるためのネジでしょうか……?


もっとも、付属のマニュアルには光軸はめったに狂わないこと、万が一狂った場合はメーカーに送り返して対応すること、といった内容が書かれており、ユーザー側で光軸を調整することは想定されていないようです。そもそもマクストフカセグレンの場合、光学エレメントは全て球面の上、F値も暗くて光軸の狂いには鈍感にできていますから、いずれにしても光軸調整の必要性はほとんどなさそうに思います。


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接眼部には31.7mm対応のアイピースアダプターが取り付けられています。アダプターの末端にはM42 P0.75のネジが切られていて、一般的なTリングを介してカメラの取付が可能です。


鏡筒本体とアダプターとは、M45.6 P1.0のネジを利用したスピゴット式での接続となっています*2。シュミカセで一般に使われる2インチネジでの接続ではないので注意が必要です。また、開口部が2インチ以下という点でも分かるとおり、アダプター等で2インチアイピースを取り付けられたとしても、おそらくケラレてしまってフルな視界は得られなさそうです。まぁ、元々が広視界を期待する鏡筒でもないので、実用上は問題ないでしょう。


それにしても、45.6mmという半端な数字はどこから来たのでしょう?インチ起源のような気もしますが、インチで表しても1.8インチとイマイチ中途半端。向こうの人の考えることはよく分かりません……( ̄w ̄;ゞ


付属品


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次は付属品を見ていきます。同梱されていたパーツは、等倍ファインダーと天頂ミラー、「SUPER25」および「SUPER10」とシールが張られたアイピース2本、そしてプラスドライバーとキャリングケースです。パーツは、光学エレメントを含めすべてプラスチック製となっていますが、価格を考えれば仕方のないところでしょう。


アイピースは、それぞれ焦点距離25mmと10mmで、MAK127SPに取り付けた時の倍率はそれぞれ60倍、150倍となります。欲を言えば、低倍率側はもう少し低い方が視野が確保されやすくて望ましいのですが、視野を広くしようとするとレンズも大きくなりがちなので、バランス的にはやむを得ないところでしょうか。


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レンズは、表面の反射を見る限りモノコートのようです(左:SUPER25, 右:SUPER10)。レンズ構成はよく分かりませんが、色々調べてみるとSUPER10の方はどうやらケーニッヒ式の模様*3。ケーニッヒ式のアイピースなんて初めて見ました。SUPER25の方はケルナー式でしょうか?


内面のつや消しはお世辞にも優秀とは言えませんが、このあたりも価格相応かと思います。


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キャリングケースはクッションもしっかりしてますし、ポケットもいっぱいあって実用性は高そうです。等倍ファインダーを取り付けた状態では鏡筒を収納できないのが惜しいところですが、トータルの価格を考えれば驚異的です。鏡筒の原価はいったいいくらなんだ……orz


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この他、入っていたのは英文マニュアルと、それを和訳したもの。きわめて簡素なもので、もし全くの初心者がこれを手にした場合、正しく使えるかどうか若干の不安が残ります。このあたりは、さすがにビクセンなどに一日の長がある感じです。

*1:参考:http://www7a.biglobe.ne.jp/~tomoyu/inst/co407.htm

*2:ネジの規格は梅原貴志さん(@TakaUme0616)にTwitter経由で教えていただきました。ありがとうございます。

*3:http://www.asahi-net.or.jp/~EP3N-KIZM/astro/scope/eyepiece2.htm